愛犬のアジソン病

我が家の愛犬、ボストンテリアのボーノはアジソン病を患っています。
副腎皮質から分泌されるはずの鉱質コルチコイド(アルドステロン)が分泌されず、体内の電解質バランスがおかしくなります。
人間では難病指定されているこのアジソン病。
イヌでの発症は珍しくないようです。

発症は突然でした。

2014年9月、ちょっと遠出してドッグランに行った当日から、食欲が無くなり、じっとして一向に動かなくなりました。
近隣の獣医さんで診てもらうと、感染症(元気が無い)、椎間板ヘルニア(動かないため)の可能性も……ということで、抗生剤などの薬をもらい様子を見ることに。
が、全く飲まず食わず、薬を飲ませることも出来ません。
コレは相当の非常事態なのでは……?

様子見しながらの受診3日目、血液検査をしてびっくり。
血中カリウム濃度が命にかかわるほど高くなってる!!
先生がすぐに紹介を回してくれたので、うちから車で5分の動物救急に担ぎ込むことになりました。
到着するが早いか、血液のルート確保や心電図の装着が始まります。
「かかりつけ医からの検査数値は拝見しました。命にかかわる状態なのでとにかくすぐ処置します」
えええ、動物なのに医療連携すごい。


機械から聴こえる心拍音。
飛び飛びのレコードのように、鳴ったり鳴らなかったりを繰り返しています。
救急の先生曰く、「副腎クリーゼを起こしている可能性があり、血中カリウム濃度が上がり過ぎて、心臓が止まりかけている」と。
考えたくない最悪のケース、それすらおかしくない状態。
目の前が真っ暗になりました。

そこから1週間の集中治療が始まりました。
定時ごとの血液検査、補液、鉱質コルチコイドの投薬。
見舞いに行っても、ボーノは力無くこちらを見るだけ。
果たしてこの状態を脱せるのか、不安しかありません。
会いに行っても何が出来るわけでもない。
それでも毎日様子を見に行きました。

治療の甲斐あって検査値は順調に改善し、1週間後には無事救急病院を退院。
しかし本当の治療はこれから始まるのです。
連日の鉱質コルチコイド――フロリネフの服薬です。

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