愛犬のアジソン病治療とフロリネフ

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昨年9月、副腎クリーゼによる命の危機を乗り越えて、無事に救急病院を退院したボーノ。
これから先、ボーノには一生鉱質コルチコイド――フロリネフの投薬が必要です。
この薬、一般に国内の動物病院で処方してもらうと1錠500円~700円。
毎日のことを考えると、薬だけで月に1万5,000円以上かかる計算に……。
アニコムなどのペット保険に入っていればもう少し安いかもしれないけれど、うちは保険入ってない。
しかしこれがなければボーノは生きていけないわけで。
飼い主の都合でペットの命を削るなんてことは、絶対に許されない。

そこで思い当たったのが、フロリネフの個人輸入でした。

海外から自分で用いるだけの分量の医薬品を輸入することは違法ではありません。
(もちろん麻薬や向精神薬など、輸出入禁止のものはあります。また、大量の医薬品を輸入し、第3者に販売することは違法です。)
個人輸入すれば、フロリネフ100錠で5,000円程度。1錠50円は、国内で処方してもらう金額の1/10です。
ただし、これにリスクが無いわけではない。

個人輸入のリスク、それは「品質」の問題。
ネットで調べて注文したとしても、それが本当に純正の医薬品かはわからない。
バイアグラやプロペシアなどでは、含有量が非常に低かったり、危険な不純物が混入して健康被害が出るなど、これらの個人輸入の危険性が叫ばれています。

人間の医薬品については、国内の医療機関で診断・処方を受けたほうが絶対に安全確実です。

 

話はかえって、愛犬の薬。
私も薬剤師の端くれ。そして、医薬品関連の情報収集を仕事にしています。
早速、きちんとした輸入業者から正規品を取り寄せるためのリサーチを開始しました。
口コミ、発売している製薬会社、ジェネリックの有無などなど、判断材料はいくらでもネットから手に入れられます。
救急病院でもらってきたフロリネフは1週間分。
その間に届くのかが重要です。
1日でも欠ければ、ボーノの命に関わる。

先発のスクイブ社のフロリネフを確実に届けてくれる業者が見つかり、概ね10日で手に入れられることがわかりました。
これらの情報を手に、私はかかりつけの獣医を訪ねました。
私が専門職であることもお話し、薬についてはこちらで用意するので、定期的な血液検査と投薬量の調整をお願いできないかと頼んだところ、幸いなことに先生は了承してくれました。
しかし、手持ちのフロリネフでは輸入分が届くまで間に合いません。
「10錠単位で取り寄せられますよ」と先生が言ってくれたので、当面のフロリネフ確保のために、10日分だけ処方してもらうことにしました。
お薬代5,000円也。
数字で見てしまうとやはり高い(;´Д`)

個人輸入したフロリネフが届くまでには、やはり1週間~10日ほどかかりました。
手持ちの薬の残量は何とかセーフ。
予防線は張っておかないとイカンですね。

 

 

現在、ボーノは1日1錠のフロリネフ服用で元気に過ごしています。
先住犬ウィルがいなくなって大丈夫だろうかと心配したものの、どうやらあまり大きな痛手はない様子。
副腎クリーゼ発症に注意しつつ、服薬さえ続ければ、アジソン病を持つ子も生涯を全うすることが出来ると言われています。
愛犬の様子をしっかりと観察し、急変にすぐに対応する。
それが飼い主としての義務だと思っています。

 

 

お世話になっている個人輸入業者さん
ペットのおくすり うさパラ
http://www.usapara.org/

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